Windows11のよくある「ログイン後にブラック画面になる」事象を復旧作業中、操作ミスにより全てのアカウントでログインできない最悪の状態になってしまいました。
なぜそのような状態になったのか
ブラック画面に対する調査で、特定のドメインアカウントのみ現象は発生する事を掴んでいました。
調査作業の中で多数のアカウントが存在していたので、一度アカウント整理する事にしました。
今となってはどのような作業順序で行ったのか定かではないのですが、ローカルアカウントを誤って削除し、更にドメインサーバーに登録されているコンピュータを削除してしまいました。
この結果どうなったか
状況は・・・
・ローカルアカウントが存在しない
・administratorやguestアカウントは無効状態
・PCにドメインのアカウントは存在するものの、ドメインサーバーにコンピュータが存在しない為ログインできない
・セーフモードも入れない
・使用できるのはコマンドプロンプトのみ
コマンドプロンプトから復旧準備を行う
1:ログイン画面の状態から、shiftキーを押しながら再起動を行う。
2:【オプションの選択】が表示後、【トラブルシューティング】を選択
3:【詳細オプション】を選択
4:【コマンドプロンプト】を選択
コマンドプロンプト起動後、windows\system32内のutilman.exeをリネームしてバックアップ後、cmd.exeと置き換え再起動します。
(筆者の環境ではコマンドプロンプト起動後は、DドライブがWindowsの起動ドライブとなっていました)
D:
cd windows\system32
ren utilman.exe utilman.exe.org
copy cmd.exe utilman.exe
shutdown /r /t 0
ログインユーザーを作成
再起動後、サインイン画面から右下の【アクセシビリティ】アイコンを選択します。
コマンドプロンプトが起動されるので、ローカルアカウント(管理者)の作成を行います。
net user 【ユーザー名】 【パスワード】 /add
net LOCALGROUP administrators 【ユーザー名】 /add
以上で管理者のローカルアカウントが作成され、ドメインの再参加操作でドメインアカウントも復旧されました。
まとめ
ほとんどがコマンドプロンプトの作業でしたが、オプション選択画面からのコマンドプロンプトとアクセシビリティからのコマンドプロンプトは異なります。
基本的にオプション選択画面からのコマンドプロンプトの作業(ユーザー作成等)は、再起動後に無効になるので注意してください。
また最後に、utilman.exeを元のutilman.exeへ戻しておきます。
utilman.exe → utilman.exe.org
cmd.exe → utilman.exe
とファイルの入れ替えを行っているので、
utilman.exeを削除し、
utilman.exe.org → utilman.exe
というように元へ戻します。
操作ミスからのリカバリー成功で一安心です。
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