全開256GBから512GBへSSDの換装を行う為にクローンでディスクを作成。
そのままでは、回復パーティションが真ん中に残って最大容量を使用できないので一旦削除。
(回復パーティションの削除は以前の記事参照)
回復パーティション分(1GB)を残し、プライマリパーティションのボリュームを最大の容量で拡張。
今回新たに回復パーティションを再作成したので、作業記録を残しておく。
(最低限、コマンドやDISKPARTの使用方法を理解しているのを前提)
回復パーティションの作成
前述の通り1GBの未使用パーティションを残しているので、DISKPARTでパーティションを作成。
create partition primary size=1024
作成したパーティションのラベル定義及びフォーマット。
diskpartでパーティション選択後、
format quick fs=ntfs label=”WinRE”
ドライブレターを割り当てる。(Rドライブ)
assign letter=R
WindowsREをパーティションに入れる
Rドライブに適当な名前でフォルダ作成(今回は、Recovery\WindowsRE)し、そこへWinre.wimをコピーする。
(コピーできた場合は、以下【isoファイルからの抽出方法】を飛ばし、【パーティション設定】から作業をする)
Winre.wimは通常、Recoveryフォルダ(c:\windows\system32\recoveryなど)に存在するが、Windows10からのアップグレード等で存在しない場合もある。
その場合は、Windows11のISOをダウンロードしてWinre.wimを取り出してコピーする。
isoファイルからの抽出方法
ダウンロードしたisoファイルをマウント(今回の場合はFドライブ)
ターミナル(管理者)から、以下コマンドを実行。
dism /get-wiminfo /wimfile:”f:\sources\install.wim”
該当するWindowsのインデックス番号を控える。(今回はWIndows11Proなので3)
Cドライブに任意の名前でフォルダ作成(今回はWin11Pro)
作成したフォルダにisoファイルからWindows11Proのイメージを以下コマンドでマウント。
dism /mount-image /imagefile:”f:\sources\install.wim” /index:3 /mountdir:c:\Win11Pro /readonly
作成したWindows11Proのイメージ(c:\Win11Pro\windows\system32\recovery)から、Winre.wimを前述で作成したRドライブのフォルダ(Recovery\Recovery\WindowsRE)へコピーする。
コピー完了後、マウントしたWindows11Proをアンマウント。
dism /unmount-Image /Mountdir:c:\Win11Pro /Discard
マウント解除後、フォルダ(c:\Win11Pro)を直接削除。
パーティション設定
回復パーティションとして認識させる為、特有ID及びその属性をセット。
diskpartで該当のパーティション選択後、
set id=”de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac”
gpt attributes=0x8000000000000001
回復パーティションをWindowsに登録
reagentc /setreimage /path r:\Recovery\WindowsRE
有効化
reagentc /enable
有効化された事を確認
reagentc /info
回復パーティションのドライブ割り当てを消去
Rドライブへの割り当てを消去する。
diskpartでパーティション選択後、
remove letter=R
動作確認
次のコマンドでWindowsREが起動してオプション画面が表示されれば完了。
shutdown /r /o /t 0
まとめ
Winre.wimが起動ディスク内に存在しない場合、かなり面倒な作業となってしまう。
回復パーティション削除後、旧ディスクから新ディスクへ回復パーティションをClonezillaでコピーする方法もあったが、今回はあえて新たに作成してみた。
コメント