はじめに
とある管理ツール導入の為、Linuxサーバーを立ち上げる事になりました。
OSはCentOS Streamで、標準ではMariaDBが設定されています。
使用したい管理ツールはMySQL8が推奨されており、MariaDBでは動作しません。
そのような理由から、CentOS StreamにMySQL8を導入する事になりました。
手順
1:SELinuxの無効化
SELinuxが有効になっている場合は、/etc/selinux/configを変更して無効にする。
SELINUX=enforcing → SELINUX=disabled
変更後、再起動を行う。
2:MariaDBの削除
MariaDBがインストールされている場合、削除を行う。
yum remove -y mariadb-libs
rm -rf /var/lib/mysql
3:MySQLサーバー用のリポジトリをダウンロード
yum localinstall -y https://dev.mysql.com/get/mysql80-community-release-el7-1.noarch.rpm
4:MySQLサーバーのインストール(起動及び自動起動)
yum install -y mysql-server
systemctl start mysqld
systemctl enable mysqld
5:MySQL管理者アカウントの初期パスワード確認
grep "temporary password" /var/log/mysql.log
root@localhost:と表示された後の部分がパスワードになります。
6:管理者アカウントのパスワード変更
mysql_secure_installation
MySQL8の標準パスワードポリシーは、以下の通りです。
パスワード設定を行う場合は、注意してください。
・8文字以上
・大文字と小文字を必ず1文字
・数字を必ず1文字
・記号を必ず1文字
変更が行われたかを確認する。
mysql -u root --host 127.0.0.1 -p
7:データベースの設定変更
各MySQLの設定変更が必要な場合は変更を行い、リスタートを行う。
vi /etc/my.cnf
systemctl restart mysqld
まとめ
ツール利用の為に迫られたMySQL8ですが、今後ますますMariaDBとの互換性が無くなっていくのでしょう。
アプリ側でMySQLからMariaDBへの動作保障を行ってもらえれば、サーバー環境設定の作業や動作確認が発生しなくなるので助かるのですが・・・
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