はじめに
家庭の固定電話は、アナログ、ISDN、IP電話と変化してきました。
スマートフォンの普及により、固定電話の使用率や設置率は非常に低くなってきています。
しかし現在主流のIP電話は、毎月電話アダプタ使用料が必要だったり基本料が必要だったり、
使用頻度の割には固定費がかかってしまうのが現状です。
今回、この固定費を無くそうというのが目的です。
無料化の仕組み
光電話等ではアダプタ使用量や月額固定費がかかるが多いのですが、これを無料で設置する方法があります。
というと何か怪しい内容では?と思われそうですが、簡単に言えばスマートフォン等で利用する050電話を固定電話化するという事です。
基本料無料の050電話は、ブラステルやフュージョン、NTTの050plusなどがあります。
今回は、フュージョンを例に導入してみます。
必要な機器と設置
こんな感じのVoIPアダプタの設置が必要です。
設定手順は、
1:電話ポートに電話機を接続
2:WANポートにインターネット回線のLANケーブルを接続
3:VoIPアダプタの電源On
4:DHCPで割当られたIPアドレスに、PCのブラウザからアクセスし設定開始
NAT超えも問題無くできます。
設定
ログインすると上部にタブメニューが表示されていますので、左から順番に設定します。
BASIC SETTINGS
Time Zone: GMT+09:00
ADVANCED SETTINGS
System Ring Cadence: c=1000/2000;
Dial Tone: f1=400@-19,c=0/0;
Ringback Tone: f1=400@-19,f2=385@-20,c=1000/2000;
Busy Tone: f1=400@-19,c=500/500;
Reorder Tone: f1=480@-19,f2=620@-19,c=1500/1500;
Confirmation Tone: f1=600@-16,c=250/250;
Call Waiting Tone: f1=440@-13,c=300/10000;
Prompt Tone: f1=350@-17,f2=440@-17,c=0/0;
NTP Server: ntp.nict.jp
PROFILE1
Primary SIP Server: smart.0038.net
SIP Transport: UDP
NAT Traversal: Keep-Alive
Preferred Vocoder: PCMU, iLBC
SLIC Setting: JAPAN CO
Caller ID Scheme: NTT Japan
Gain: TX +2dB
※2回線目がある場合は、PROFILE2も登録してください。
FXS PORTS
FUSIONのマイページへログインし、ユーザーアカウント情報表示から以下を設定します。
1
SIP User ID: SIPアカウント
Authenticate ID: SIPアカウント
Password: SIPアカウントパスワード
Profile ID: Profile1
※2回線目がある場合は、PORT2も登録してください。
まとめ
VoIPアダプタを購入する必要がありますが、1年前後でこの費用は回収できる計算になります。
2電番の設置で電話とFAXを振り分ける事もでき、受信専用なら固定費/通信費が一切発生しません。
今後気になるのは、VoIPアダプタの耐久性と通話品質です。
今の所は良好なので、また変化があればお伝えしていきます。
「電話番号は050でも構わない」という方は、ぜひお試しください。
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