はじめに
動作確認用の為に全て標準設定で導入したUbuntu20.04ですが、lvmの論理パーティションが枯渇してしまいました。
動作確認用といいながら、これでは動作確認もできないので拡張する事にしました。
現状は以下のように、枯渇した状況です。
$ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/mapper/ubuntu–vg-ubuntu–lv 196G 196G 0 100% /
ディスクの確認
ディスクの状態を確認します。
sda3は1023G(1TB)、そのうち200Gが使用されています。
$ sudo lsblk
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
sda 8:0 0 1T 0 disk
|—sda1 8:1 0 1M 0 part
|—sda2 8:2 0 1G 0 part /boot
|—sda3 8:3 0 1023G 0 part
|—ubuntu–vg-ubuntu–lv 253:0 0 200G 0 lvm /
この200Gを拡張してみます。
以下の方法でも状況が確認可能ですね。
$ sudo vgs
VG #PV #LV #SN Attr VSize VFree
ubuntu-vg 1 1 0 wz–n- <1023.00g <823.00g
拡張方法
コマンド実行前に、枯渇している100%のルートパーティションに空き領域を作る事が必要です。
ルートパーティションに空きが無いと、コマンドが実行されずにエラーとなります。
不要ファイルを削除して、少し空きを作りましょう。
200Gを500Gにしてみます。
500GBにする
sudo lvextend -L 500G /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv
Size of logical volume ubuntu-vg/ubuntu-lv changed from 200.00 GiB (51200 extents) to 500.00 GiB (128000 extents).
Logical volume ubuntu-vg/ubuntu-lv successfully resized.
サイズ変更を反映させます。
$ sudo resize2fs /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv
resize2fs 1.45.5 (07-Jan-2020)
Filesystem at /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv is mounted on /; on-line resizing required
old_desc_blocks = 25, new_desc_blocks = 63
The filesystem on /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv is now 131072000 (4k) blocks long.
拡張されたか確認します。
$ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/mapper/ubuntu–vg-ubuntu–lv 492G 7.1G 463G 2% /
次の方法でも可能です。
$ sudo vgs
VG #PV #LV #SN Att VSize VFree
ubuntu-vg 1 1 0 wz–n- <1023.00g <523.00g
他の方法
拡張方法は他にもあるので2種類書いておきますが、詳しくはhelpを参照してください。
300GBを追加して500GBにする
sudo lvextend -L +300G /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv
空きスペースを全て使用して拡張する
sudo lvextend -l +100%FREE /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv
まとめ
パーティション設計を最初から行っていればこのような作業は発生しなかったのですが、全て標準設定でサクッと導入したテスト環境でまさか枯渇すると思ってなかったのです。
その結果、余計な作業が発生してしまいました・・・反省!
パーティションを初期値のまま使用している環境で、何らかの参考になれば幸いです。
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