【サーバー】統合版マインクラフトサーバーをUbuntuに導入する(2)

Linux

はじめに

レンタルサーバーを契約したが、マインクラフトサーバーの設定がわからないので動作するようにして欲しいという依頼がありました。
今までPCで使用していたマインクラフトのワールドをサーバーへ移行し、マルチプレイしたいという目的です。

レンタルサーバー設定の前準備として、自宅でUbuntuを立ち上げてマインクラフトのサーバーを立ちあげてみました。

前回は、Ubuntuサーバーの設置及びマインクラフトサーバーを導入して起動確認まで行いました。
今回は、外部からの接続を許可する為のポート開放とシングルプレイしたワールドのサーバー移行の備忘録です。

ポート開放

LAN外からの接続を許可する為、ルーターのポート開放を行います。
ルーター設定方法については機種により設定方法が異なるので、ここでは省かせて頂きます。

統合版マインクラフトのポートはUDPを使用し(TCPのポート開放は不要)、標準ではIPV4が19132、IPV6が19133に設定されています。
port番号については、マインクラフトサーバーのルートディレクトリ内のserver.propertyで設定されています。(変更可能です)
もし第三者に接続されたくない場合は、ホワイトリストを使用するかサーバーのポート変更を行いましょう。

ワールドのサーバー移行

シングルで使用していたワールドを、サーバーで使えるように移設します。
手順としては、
1:PC内のワールドデータの確認
2:ワールドデータをコピー
(直接サーバーへ転送するなら不要)
3:server.propertyの変更
4:マインクラフトサーバーの再起動

1:PC内のワールドデータの確認

ワールドデータのファイル群は、標準で隠しファイルになっています。
隠しファイルを表示させるように、エクスプローラーで事前に設定しておきます。
次にlevelname.txtを検索し、検索結果からひとつずつファイルを開きます。
該当のワールド名と合致していれば、そのファイルがワールドの場所です。
levelname.txtのプロパティで、場所を控えます。

2:ワールドデータをコピー

フォルダーごと別の場所へ保存し、フォルダー名をlevelname.txtの中身と同じワールド名称に変更します。
名称変更したフォルダごと、サーバーへ転送します。
転送先は、マインクラフトサーバーの中のworldsディレクトリです。
コピーしたワールドのディレクトリ配下の所有者は、マインクラフトサーバーの実行するユーザーに変更します。
(この所有者の変更を行わないと、ワールドに接続できません)

3:server.propertiesの変更

マインクラフトサーバー直下に入っている「server.properties」の中身を変更します。
level-nameという項目があるので、そこをlevel.txtやディレクトリ名称と同一にします。

4:マインクラフトサーバーの再起動

マインクラフトサーバーのルートディレクトリで、以下のコマンドで起動できます。

LD_LIBRARY_PATH=. ./bedrock_server

まとめ

サーバーを起動するまではそれほど難しい事ではありませんが、標準状態とままでは誰でも接続できてしまいます。
最低限white-listを有効にして接続できるユーザーを制限するか、ポート番号を変更して対応しましょう。

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