はじめに
世間ではClubhouseの話題が広まっていますが、知人からも「なぜしないの?」という声が多くなっています。
私が急いで参加しない理由を、少し整理してみました。
この記事の内容はClubhouseのサービス批判ではなく、Clubhouseを利用している方への批判でも無く、単純に機能を見て個人的に判断した内容です。
また、Clubhouseをこれから利用される方への注意喚起でもありません。
参加しない逆張りアピールでもありません。
自分自身にとって有効に活用できるなら、今後利用する予定です。
そのようなスタンスで、現時点で急いで参加しない事の整理を行いました。
サービスの内容
まずは、現時点でのサービス内容を洗い出してみます。
Clubhouseは音声を使用したライブSNSであるという事ですが、著名人の参加が多い事も特徴でしょうか。
参加は現時点で、招待制になっています。
基本的な機能は、会話を聞く、会話に参加するというボイスサービスです。
(漏れていたり間違っていれば、教えてください!)
先行者利益
果たして、急いで参加して先行者利益があるのでしょうか。
話題になって新しいSNSなので、急いで参加して利用してみたい!という気持ちは十分に理解できます。
しかし個人的な感情なので、そこに利益は存在しませんし利益を生む仕組みも存在しません。
早くルームを作ってフォロワーを増やして有名になりたい!っていうのも、それはClubhouseでなくてもできる事です。
Clubhouseで単なるフォロワーの数字だけを増やしても、増やす目的や増やした後の目的を考えていないと意味はありません。
Clubhouseでフォロワーを増やせる人は、他のSNSでも増やしているはずです。
基本的に先行者利益というものは、それほど存在しないのかな?と現時点では感じます。
また、招待制なので参加したくても参加できない人が発生しています。
このマーケティング手法により、早く参加したいという心理が働きます。
招待制は、参加者の質を保つ事にも利用されます。
話し手について
個人的に話のプロではない為、話し手になる事はありません。
不特定多数に聞かせるような内容も持っていません。
もし話したい事がありどうしても聞いて欲しいという内容があっても、ライブで聞いて欲しい人に時間調整してもらわないといけない不便さがあります。
不特定多数と会話をしないクローズドな会話や会議であれば、既存の会議アプリやグループトークアプリで実現できます。
聞き手について
聞きたい人と時間を調整する必要があります。
たまたま運よく聞ける事もあると思いますが、聞きたい事を聞ける確率はかなり低いと思います。
聞き逃しなども、非常に残念な結果になるでしょう。
しかし、特別なライブ体験ができる事は否定しません。
聞ける時に聞きたい内容を配信している、既存の音声配信サービスの方が個人的にはしっくりきます。
消費コンテンツ
各ラジオ配信、ライブ配信、ブログや動画などのデジタルコンテンツは全て、情報が貯まるストックコンテンツです。
Clubhouseは会話の内容が残りません。
話した内容や会話、時間が消費されてしまうので消費コンテンツとなります。
消費コンテンツに価値を持たせるのはなかなか難易度が高く、更に話し手は消費コンテンツを作成し続ける必要があります。
マネタイズ
現時点で、Clubhouse自体にマネタイズ機能はありません。
消費コンテンツをどのようにマネタイズするか?
消費するものに価値をつける事は、現時点で想像できません。
希少性の高いものになるのか、あるいは別のマネタイズ広告の宣伝の為に利用するか、どのような方向性になるのか楽しみです。
時代に合う
特定のテーマで不特定多数の人と会話を行う事は、コロナの影響で出会う事も機会も少なくなっておりClubhouseは時代にマッチしているのでは?と思っています。
時間を共有しないと会話できない不便さは、デジタル機能のアナログ化と言えます。
ライブハウスのような箱ものを、Clubhouseのアプリで実現している。
今までアナログでできていた事ができなくなっている今、デジタル機器を使用してアナログの不便さを体験できる。
普通に会って雑談する場所を、Clubhouseは提供してくれる。
コロナ騒動が収まるまで、他にもデジタルによるアナログ発生現象が生まれる事もあるでしょう。
コロナ禍の今、サービス提供者にとってここに何か新しいヒントが埋まっているのかもしれません。
まとめ
SNSのインフラ系は(最近のサービス全般)、移り変わりが激しいです。
Clubhouseに参加して自らの時間を消費するよりも、じっくりと見守って続けて行けるサービスなのかを判断していきます。
急いで参加する必要も無い・・・という結論に至った経緯を書いてみましたが如何だったでしょうか。
とはいいながら私は明日から、Clubhouseのヘビーユーザーになっている可能性もあります(笑)
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