古い物理マシンの処理パフォーマンスを上げる為、仮想化してハイスペックのProxmoxサーバーへ移行してみました。
物理マシンのCPUはxeonのx3440で、中古PCでも希少な化石化したものです。
OSもこれまた古く、WindowsServer2008R2という2009年前後にリリースされたもので、既に15年も経過しているものです。
なぜこのような古いマシンとOSが未だに稼働させているのかという話は置いといて、快適に動作させるという目的のみを重視しました(笑)。
物理マシンを仮想マシンへ変換
手順としては、物理マシンのハードディスク(Cドライブ)をVirtual Hard Disk (VHD)に変換し、このVHD形式ファイルをProxmox上へインポートします。
VHD形式へ変換
ハードディスクをVHD形式へ変換するツールを準備を行う為、MicrosoftのホームぺージよりDisk2VHDをダウンロードします。
zip展開後、64bitOS用のdisk2vhd64.exe(他にexeは2ファイルある)を起動し、【Use Vhdx】と【Use Volume Shadow Copy】にチェックを入れます。
次にvhdxの保管場所及びファイル名を設定し、最後にvhdxに作成するドライブを選択してCreateボタンで作成が開始されます。

vhdxをproxmoxへ転送
作成されたvhdxをproxmoxへsftpを使用して転送します。
sftp root@192.168.1.1(proxmoxのipアドレス)
put SMILE.vhdx
VMを作成
Proxmoxで仮想マシン(VMID=100)を作成します。
OSは「メディアを使用せず」を選択し、ゲストOSの種類を選択します。
その他は臨機応変に適当で・・・
作成完了後、作成されたハードディスクをデタッチ後に削除します。
転送したvhdxをインポート
VMID100のハードディスクへvhdxをインポートします。
qm importdisk 100 /root/SMILE.VHDX local-lvm
インポート完了後、VMIDが100のハードウェアにハードディスクが追加されているのを確認します。
起動する
ハードウェアへ追加されたディスクは未使用なので、ideまたはsataで追加します。
全てのハードウェアを確認し、問題無ければオプションでブート順を変更後起動します。
まとめ
物理マシンから仮想マシンへの変換は、比較的簡単にできました。
仮想マシン変換時、できれば物理ディスクは小さいディスクにクローンしてから行った方がいろいろと作業時間の短縮になりそうです。(今回は物理ディスク2TBのまま行った)
更にハードウェア障害、ソフトウェア障害時、仮想マシンの方がバックアップやリストアも容易なので早期復旧の観点からも有利です。
スペックの低いマシンを継続して使用する場合、今回のように高スペックの仮想マシン上に移行してしまうのは選択肢の一つとして検討するのもいいと思います。
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